女性の白髪というのは、30代後半くらいから少しずつでてくるものですが、たった1本でも、はじめて白髪を見つけたときのショックといったらないですよね!
働く30代女性!仕事もお洒落も今が一番楽しい時なのに、白髪のせいで急に老けた感じがして、何となく外出も億劫になってしまうことさえあります。暇さえあれば白髪を探し、抜いてしまうのがクセになるほど嫌なもの。
そんな、白髪が目立ち始めた人へ、誰にでも訪れる老化のサインだからこそ、白髪のメカニズムを理解して早めのエイジングケアを始めましょう。
自分でできる対処法として、白髪をケアする栄養素や白髪ケアに良いアイテムなど、あらゆる方法をご紹介していきます!
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白髪の原因とそのメカニズム
白髪の原因は、老化や遺伝とだけしか思っていませんか?実は、白髪が生えてくるのには外的要因や内的要因などいろいろと原因があるんです。早速見ていきましょう。
白髪の原因
白髪の主な原因には以下のようなことが考えられます。
- 加齢によりメラニン色素が作られる量が減少する
- 遺伝性によるもの
- 活性酸素が増える(体が錆びて老化していくこと)
- 食事での栄養が不足している
- 睡眠不足によるもの
- カラダの冷えで新陳代謝が滞り、血行が悪くなっている
- 過度なストレスを抱えている
- 自然界と人工的な放射線による頭皮へのダメージ
- 紫外線による頭皮へのダメージ
このようなことがいわれています。どれか一つが決定的な原因というわけではありませんし、いくつかが重なりあっているかも知れません。この中でも、加齢や遺伝性、放射線などは自分では避けられないものになります。
それ以外は、気を付けられる範囲で改善する余地がありますね。これからは、「いかに白髪を遅らせるようにしていくか」「目立たなくしていくか」が問題です。
白髪になるメカニズム
白髪になる直接のメカニズムは、黒い色素を作る細胞へのダメージによるものがあります。少しわかりにくいかも知れませんが、髪1本1本には、毛根よりも少し手前の皮膚内部に、毛包幹細胞(髪を保護している細胞)というものがあります。毛包幹細胞は、同じ場所にある色素幹細胞(メラニン色素を作る細胞)を活性化させています。
毛包幹細胞から色素幹細胞に栄養を送ることで、黒髪になるメラニン色素を作っているというわけです。ですが、自然の放射線などの外的要因で、色素幹細胞を守っている組織がダメージを受けるために、メラニン色素を作りだす量が減っていくということがわかっています。このような外からの影響で、色素幹細胞が減っていく場合ともう一つ、以下のような場合が考えられます。
髪のメラニン色素に必要な栄養素はタンパク質と酵素だといわれています。
タンパク質(アミノ酸の一種・チロシン)、酵素は(タンパク質の一種・チロシナーゼ)を活性化させる働きをしています。
残念ながら、加齢によりこれらが減少していくことは避けられませんが、食材の栄養によってタンパク質と酵素を効率的に摂れば、食生活が改善されるので、理論的に増やすことが可能といわれています。外からのアプローチだけではなく、カラダの中からのアプローチは欠かせません。これらの食材については後ほど説明しますね。
女性の白髪ケアに必要なもの
通常なら、私たちが食べたものが栄養となって体内で代謝され、毛包幹細胞を育てるのですが、加齢とともに髪への栄養吸収が悪くなっていくので、さらに白髪は進行してしまいます。
そこで、白髪ケアに必要な栄養素とその働き、しっかりと摂取していく方法をご紹介していきます。
白髪ケアに必要な栄養素
私たちのカラダは、栄養吸収が良いほどメラニン色素が豊富で、健康で艶やかな髪になります。ですが、女性は30代後半くらいになると、吸収率は下がるのに食欲は落ちていくので、まんべんなくダイレクトに効く栄養が必要です。
先程、タンパク質(アミノ酸の一種・チロシン)と酵素(タンパク質の一種)を食材によって効率的に摂るのが良いといいました。ですが、タンパク質と酵素といっても解りにくいので、この2つの「白髪ケアに対する効果」と、「普段の食事でどのように摂っていくか」をそれぞれ見ていきましょう。
チロシンはアドレナリンやドーパミン、ノルアドレナリンなどの精神機能や感情をつかさどる神経伝達物質を合成しています。チロシンには、うつ病や疲労を改善する効果があるといわれています。以外かもしれませんが、リンゴやアボカドなどの、色が茶色に変わりやすいフルーツなどに含まれていて、この変色の原因こそが、チロシンが酸素に反応しメラニンを生成することで起きる現象なのです。ですから、メラニン色素を作る為には必要不可欠ということになります。
チロシンは、チーズなどの乳製品や大豆などのタンパク質、バナナやアボカド、アーモンドなどにも多く含まれるようですが、そればかりを食べるというは食事バランスが悪くなります。チロシンは、肝臓によって代謝が行われるので、その代謝をアップさせるためにも、動物性タンパク質と植物性タンパク質を同等に摂る方が、カラダ全体に栄養が回ります。
タンパク質を効率よく摂るためには、肉や魚、卵、大豆製品がいいとされています。それは、これらの食材はアミノ酸スコアが高く、良質のタンパク質といえるからです。しっかりと栄養分を摂る為には、ビタミンやミネラルを含む、緑黄色野菜や海藻類などと、一緒に食べると栄養の吸収がとても良くなります。
※魚介類は、とくに鮭や青魚、牡蠣などに多く含まれています。
・黄な粉と黒ゴマの入ったバナナスムージー
・ゴマの代わりにピーナッツのホウレン草和え
・昆布の海苔巻きおにぎり
・豆腐とワカメの味噌汁
・魚や肉と野菜の豆乳鍋
・鶏と野菜を煮込んだスープ
身近な食材で代用できて、冷蔵庫にあるもので時短に作れます。タンパク質は、生命維持のため髪よりも筋肉や血液、皮膚などから優先的に使われるので、日ごろから不足しないようにした方が良いですね。
メラニン色素の生成を助ける酵素
酵素は、人が呼吸をしたり心臓を動かしたり、ウイルスからカラダを守り肌の再生など、カラダの働きのほとんどを担っています。チロシンとともに、メラニン色素を作るために欠かせない存在です。髪の毛根にある細胞を活性化させる必須栄養素ということになります。
酵素は大きく分けると3つです。
消化酵素 | 食べ物を分解して、胃の消化をサポートするための酵素 |
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代謝酵素 | 新陳代謝を促し、毒素を尿や汗で排出させ自然治力免疫力を高める |
潜在酵素 | もともとカラダがもっている酵素(老化とともに減っていく) |
この中で、潜在酵素は一生の内に使う量が限られており元々、体内にあります。代謝酵素は代謝に利用されるので、残りの消化酵素を生鮮食品などで摂るのが効率よい方法といわれています。
食事で摂った栄養を循環させ、体内でうまく活用するためにある酵素ですが、衰え始めたカラダのホルモンバランスを整え代謝機能も高めます。
逆に、酵素を失うと腸内環境が悪くなり、カラダに不調が出るので免疫力がどんどん下がっていきます。同時に、活性酸素(体内の細胞を老化させる物質)を大量に発生させるので、メラニン色素を作る細胞の老化も早めてしまうことになります。
若いわりに白髪が多い人には遺伝的要素だけではなくその可能性があります。さらに、酵素の働きをよくするには、疲れやストレスも影響しています。
毎日の仕事や家事に追われて、ホッとするリラッツクスタイムがない人には、酵素は無駄に消費されるので、酵素を減らさないために自分を休ませることも必要です。
毎日バランスの悪い食事をしたり、すでに調理済みのお弁当やコンビニ食を食べたりしていては、ほとんどの酵素が摂れません。食事の時には、はじめに野菜や果物などの酵素がたっぷり入った物を食べましょう。
先に食べることで、カラダの酵素量が増え、消化吸収もスムーズです。主食や副菜などはその後に、しっかり噛んで食べることです。特に、生の食材は細かく切ったりおろしたりすることで、中に閉じ込められた「酵素」が2倍3倍と増えるので効果的です。
酵素は、できるだけ生で食べるか低温でゆっくり調理すると、さらに、栄養の吸収が良くカラダに届きやすいといわれています。その方が、腸内環境も整い免疫力や代謝もあがります。食べる順番のクセを付けましょう。例えば、お味噌汁や野菜、お漬物、納豆などが先で、そのあとに副菜、ご飯という風にするといいですね。ダイエットにもとても効果があるようです。
基本的に生の魚や肉、野菜、果物、発酵食品には酵素が含まれています。
味噌、チーズ、ヨーグルト、納豆、キムチ、麹、甘酒、漬物、パイナップル、大根おろし、アボカド、リンゴ、キュウリ、パパイヤ、キウイ、トマト、イチジクなど
白髪ケアに効果的なアイテム
目に見えないストレスや紫外線、大気中の放射能などからのダメージから地肌をケアし、頭皮内でメラニン色素を作る機能を活性化させるには白髪ケアのアイテムはとても有効です。
ヘッドスパで頭皮の血行を改善する
外からのアプローチで白髪ケアをするならば、まずは、地肌ケアで頭皮環境整える事が大切です。頭皮の血行が悪いと老化が進み、色素幹細胞の働きまでが悪くなります。ヘッドスパで色素幹細胞を活性化させ、血液の循環を良くすることで細胞に栄養を送ります。
自分で独自に頭皮マッサージをしている人もいるかと思いますが、美容室やヘッドスパ専門のサロンで施術を受けるとより高い効果が期待できますよ。主な効果は以下になります。
- 地肌を清潔にし、頭皮環境を正常にする。
- 自律神経を調整してリラクゼーション効果をもたらす。
- サロン独自のトリートメントが髪と地肌に栄養を与える。
- 頭皮のマッサージで血行を改善し、毛母細胞と色素幹細胞を活性化。
- 頭皮のヘアサイクルを正常に戻す。
頭皮用スカルプエッセンス(ヘアトニック)
白髪対策には、地肌とメラニンを作る細胞に直接働きかけるスカルプエッセンスが有効です。
髪にはヘアサイクルというものがありますが、女性のヘアサイクルは、成長期~退行期~休止期という3つのプロセスを、4年~6年の長い年月をかけて、髪が生えてから抜けるまでを繰り返しています。
1本の髪の毛にそれだけの年月が必要なわけですから、スカルプエッセンス(ヘアトニック)の使用は早めの予防になりますよ。育毛や発毛のスカルプエッセンスも、髪を育てるだけでなく色素幹細胞を活性化します。
白髪ケア用シャンプー
白髪ケアのシャンプーには、白髪染めをした髪に艶やしなやかさを与える効果と、これから生えてくる白髪にも働きかける効果があるといわれています。
多くの白髪ケアシャンプーには、「ヘマチン」と「フルボ酸」という白髪を予防する成分が配合されていることが多く、ヘマチン入りのシャンプーは、髪のメラニン色素を作る幹色素細胞にアプローチすることで、健康で艶のある黒髪を育てます。
そして、ヘマチンの働きを高めるフルボ酸との相乗効果で白髪にアプローチします。白髪は黒髪に比べると艶がなく乾燥するので、シャンプーは洗浄力が弱く髪に優しいアミノ酸系洗浄成分のもので保湿チャージしてあげましょう。
石油系界洗浄剤は、水分や油分を必要以上に取り過ぎ、頭皮を気付付けるので避けた方がいいですね。(※石油系洗浄成分・・ラウリル硫酸Na/ラウレス硫酸Naなど)
ヘマチンとは・・・
白髪をケアする有効成分の一つで、体内では、血液の主成分であるヘモグロビンを形成し、黒い血液のような色をしています。
ヘマチンは髪内部への吸着が早く、傷んだ髪の修復、色素の定着などに即効性があるので、美容室ではパーマやカラーの前処理などにも使用されるほどです。
さらに、抜け毛や薄毛防止になる活性酸素の除去もしてくれるので、地肌と髪のアンチエイジングも期待できるといえます。
サプリメントでメラニン色素に栄養を運ぶ
艶やかな黒髪を作る為には、色素幹細胞に栄養を与えて細胞を活性化させることが有効だといいましたが、30代後半からの女性はホルモンバランスの変化や、忙しくて十分な食事がとれていないなどの理由で栄養不足になりがち。
栄養が不足すれば、エネルギーが足りずに新陳代謝や免疫力が落ち、色素幹細胞には届きにくくなってしまいます。
さらに、1日に必要なたんぱく質は、体重が40kgの方で40g、体重60kgの方で60g食べるとよいとわれています。でも、味付けされた肉や魚は、調味料と脂肪を除けば、肉40gからは3gしか取れないそうです。
ということは、実際は肉なら500g以上、豆腐なら3.5丁、卵なら7個を1日で食べなければならないのです。これは食事以外の何かで補給するしかありません。
そこで、タンパク質や酵素、ビタミン、ミネラルなど毛髪には必須の栄養素を含んだ白髪ケア用のサプリメントをおすすめします。
白髪ケアのサプリメントは、カラダの中で作ることのできない毛髪に必要な栄養素を凝縮している物が多く、毎日飲むだけなので、手軽に摂ることができます。
以下の成分が含まれているかどうかは、メーカーによって違うと思いますが、白髪ケアには必要な成分です。
L-リジン
免疫力、育毛促進、エネルギー代謝にアプローチ。細菌やウイルスの抗体の一部になります。
黒ゴマセサミ
老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあり、女性ホルモン(エストロゲン)に類似した効果を発揮します。
アルギニン酸
タンパク質を形成するアミノ酸の一種です。成長ホルモン(若返りホルモン)の分泌を促し、免疫力アップや疲労回復に効果があります。
ビオチン
髪が作られる際に行われる代謝やコラーゲンの生成にも深く関係します。色素幹細胞は皮膚の真皮(コラーゲンがある場所)の中にあるので、ビオチンは不可欠な存在です。
オルニチン
こちらも、タンパク質を形成するアミノ酸の一種です。成長ホルモン(若返りホルモン)の分泌を促進し、老廃物の解毒、栄養の代謝を促します。
パントテン酸
ビタミンの一種で、タンパク質の代謝、脂質代謝、糖代謝などに重要な働きをしています。肌に弾力や保湿を与えるコラーゲンと健康な髪を作るケラチンの働きを助けています。
ヘアカラートリートメント
美容室でのカラーリングをするほどでもないけれど、チラホラ出てきている白髪をダメージレスで染めたい場合には、カラートリートメントをおすすめします。ブランドによって、染まり具合や仕上がり、艶などには差がありますが、今すぐ何とかしたい場合の解決策になります。
通常のヘアカラーが「永久染毛剤」というのに対して、カラートリートメントは「半永久的な染毛剤」になります。半永久ですので、色落ちはしやすいけれども、その分、髪へのダメージが少なく、ツンとした嫌な臭いもないので使いやすいと思います。
ヘアカラートリートメントは、あくまでも白髪を100%染めるという目的ではなく、ヘアカラーよりも簡単で、ダメージせずに、白髪を目立たなくするというもので、1度でしっかり染まるというわけではなく、早くて3回~それ以上使用することで、徐々に自然に白髪が染まるという物です。トリートメントの中に少しのカラー剤が配合されているイメージですから、最近のカラートリートメントにはダメージを感じずに、艶やかに仕上がる物が多いようです。
・比較的リーズナブルな価格で購入できる。
・トリートメントなのに白髪染めができる。
・カラーリングよりも時短で仕上がる。
・市販のヘアカラー剤よりもダメージがほとんどない。
・仕上がりは艶があり香りも良く、その種類も多い。
・週に2~3回の使用でOK。
アレルギーや敏感肌の方で「市販のものを使うのは不安だけれど、どうしても、自分でカラートリートメントをしたい!」と考えているならば、安全に使用するために、パッチテストといって、病院などでもやっているカブレ防止を自分でチェックできる方法があります。
手順はコチラ
- 肌の弱い部分(左右どちらかの腕の内側)に、カラートリートメントを10円玉分くらいの範囲に塗布する。
- その上に、絆創膏を張る
- 24時間放置する。
これで何もトラブルが無ければ安心して使用することができますね。ただし、絆創膏で張った部分は、バスタブやシャワーで濡れないように気を付けてください。パッチテスト後は、腕をよく洗い流しておきましょう。
女性の白髪ケアまとめ
以上が白髪ケアの紹介でした。いかがでしたか?
読んでくださった人は、もちろん白髪が気になっていることと思います。カラダの外からと内側からのアプローチはどちらも必要で、カラダを老化させることが一番良くありません。
可能であれば、代謝をアップするために運動をしたり、十分な睡眠もとるようにしてアンチエイジングを頑張りましょう。