最近、SNSなどで話題になっているリバースケアを知っていますか?髪のきしみやパサつき、ヘアアイロンなどで、傷んだ髪の艶を取り戻し、サラサラの指通りにしてくれるのがリバースケアのいいところ。
手軽にできるのに、美容室帰りのような美髪になると噂になり、今リバースケアをする人が増えているんです。
現在使用している「シャンプー+トリートメント+ヘアオイル」だけで、できるのでコストもかからないお得なヘアケア。やり方は、シャンプーとトリートメントの順番を変えるだけだからとても簡単!いつでも気が向いた時にやることができます。
そんなリバースケアの効果的な方法や、リバースケアに相性の良いヘアオイルをご紹介していきますね。
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リバースケアとは?
リバースケア【reverse】とはその名の通り=【逆】という意味。リバースケアの流れは、シャンプー前にオイルまたは、トリートメントを付けてから、一度傷んだ髪をコーテイングし、成分を浸透させます。
その後、普通に流してシャンプーを行います。最後に通常通りのトリートメントで仕上げれば、リバースケアの完成です。
リバースケアの最大のメリットは?
この、順番を変えるリバースケアの発想は、美容室でのプロの施術にあります。パーマやカラーの施術前に、プレトリートメントと呼ばれるもので髪をプロテクトすることで、ダメージを最小限に抑え、パーマやカラーの定着を安定させるというもの。
プレトリートメントとは、失われたタンパク質や水分を補充してからパーマやカラー剤を付けることで、髪に栄養を与えながらダメージを軽減する施術。
シャンプーの時、濡れた髪の毛は水分を含むと膨潤します。その時、キューティクルが開いているので、髪が絡まったり傷ついたりすることで、髪内部のタンパク質や水分などの栄養が逃げてダメージを起こします。
ですから、濡れたそのままの髪につけてシャンプーするよりも、プレトリートメントとして事前にトリートメントを付けることで、髪と髪の摩擦を少なくし、栄養分を逃さず優しく洗うことができるのです。
どんな髪に効果があるの?
- パサついて乾燥した髪
- ツヤと潤いがない髪
- ヘアアイロンの使用で毛先が引っかかる
- パーマやカラーで髪が痛んでいる
- 年齢のせいか髪に元気がない
- トリートメントの効果を感じられない
- シャンプー後に髪がきしむ
- 髪が広がってまとまらない
- 風や雨などの日は髪がボサボサになる
こんな人はぜひ、一度試してほしいですね!
リバースケア効果の出るやり方
リバースケアのコツは、正しい順番とオイル、トリートメントの分量で決まります。順番を間違えると効き目はありませんし、オイル、トリートメントの分量が多すぎればベタベタになり、もう一度シャンプーしないといけません。
リバースケア手順とポイント
ブラッシング用ブラシ・いつも使用しているシャンプー・トリートメント・ヘアオイル
- トリートメント
- シャンプー
- トリートメント
- ヘアオイル
- トリートメント
- シャンプー
- トリートメント
ここではフルバージョンの《ヘアオイルを使う方法》について解説します。
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STEP01ブラッシングまずは、ブラッシングでほこりやニオイ、スタイリング剤を落とします。その時、気を付けることは、ブラシが細かすぎず荒すぎないこと。できればパドルブラシなどの、頭皮と髪を傷つけないマッサージ効果のある物が最適です。
地肌から毛先までを均等に真っ直ぐとかすことで、汚れを落としヘアオイルの浸透を良くします。 -
STEP02ヘアオイルを付けるヘアオイル(ホホバオイルなどの軽めのオイルが最適です。)
乾いたままの髪に、ショートなら2~3滴、ミディアムなら3~4滴、ロングなら4~5滴(濃厚なオイルの場合)ですが、毛量にもよるので全体に行きわたらないならばもう少しプラスしてください。手のひらにとり、両手の平に伸ばしてから、毛先から付けて地肌以外の全体に浸透させます。一度コームなどで良くとかし、乾いたタオルにくるんで10分~15分程放置します。
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STEP03トリートメントを付けるトリートメントを手のひらにとり、ショートなら1円玉、ミディアムなら100円玉、ロングなら500円玉くらいとり、②と同様に付けてコームでとかし、タオルにくるんで5~10分ほど置きます。(時間がなければ5分でも)
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STEP04シャワーで流すいよいよバスルームへ。38度以下(人肌以下の温度)にし、シャワーの水圧は強すぎない感じで、指でとかすようにトリートメントを流します。2分くらい良く流しておくと程よくオイル成分が残ります。
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STEP05シャンプーをするシャンプーを手に取り、少し泡立ててから毛先から髪に付けていきます。髪は引っ張ったり、激しくこすったりすると傷つきますので、指の腹を使って地肌をマッサージするように洗いましょう。泡が立ちにくい場合はお湯を足してください。泡が立ちやすくなります。
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STEP06洗い流すお湯で洗い流しますが、泡がしっかり流れるように入念に流しましょう。
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STEP07トリートメントを付ける最後にトリートメント③で使用した同じトリートメントをもう一度付けます。時間があれば、数分置いてから流したほうがしっとりします。
その後、通常通り流して終わりです。
いつもと同じものを使用していても、この手順でやると毛先に程よくしっとり感が残り、乾かした後のまとまりが良くなります。ツヤと潤いも取り戻せますよ!
《トリートメントのみの方法》
1:トリートメント→2:シャンプー3:トリートメント
この場合は、先ほどの手順からヘアオイルを付ける工程を無くしただけの簡単なものですがこちらも、通常通りシャンプー&トリートメントするよりは、はるかに髪の艶や手触りは良くなります。
リバースケアに合わせるシャンプー&オイル
今のところ「リバースケア用のシャンプー」という名前で売られているシャンプーはまだ少なくあまり見あたりません。「リバースケア」と記載されていても、ここで伝えている方法で使用するものではありません。
リバースケアは、普段のシャンプーにひと手間加えるだけなので簡単にできるものです。ただ、稀に合わない場合もあるので、シャンプーとオイルの正しい選び方を解説します。
通常シャンプーは、石油系界面活性剤入りの脱脂力の強い洗浄剤ではなく、アミノ酸系洗浄剤がよいといわれています。それは、石油系界面活性剤というのは肌にも髪にも刺激が強く、油分や水分を取り過ぎてコンディションを悪くしてしまうからです。ですが、リバースケアの場合、アミノ酸系のシャンプーはしっとりする傾向が多いので、「自然由来成分90%以上」などの表記がある洗浄剤だと、泡立ちが悪くべたつきを感じてしまいます。そこで、程よい洗浄力と安全性が必要になります。
シャンプーは安全で洗浄力があるものを選ぶ
以下の○×で分けたのは、シャンプー成分の区分です。○はリバースケアに適しやすく、×は品質が良くても泡立ちが悪かったり、洗浄成分が強すぎたりしてリバースケアには使いづらい成分になるので参考にして下さい。
○:安全で洗浄力があるシャンプー成分(アミノ酸系)
以下はすべて比較的安全で、程よい泡立ちのアミノ酸系洗浄剤です。
アラニン系・アラニン系・グリシン系・タウリン系・サルコシン系など
例えばアラニン系なら「ラウロイルメチルアラニンNa」などの成分表記がされています。それぞれの〇〇系には、最後にNa、K、TEAなどのアルファベットが付いていることが多いです。
×:安全でも、洗浄力があまりないグルタミン酸
グルタミン酸はアミノ酸系洗浄剤の中で、一番泡立ちが悪いのでリバースケアには向きにくい成分です。成分表記には以下の名前で書かれています。
ラウロイルグルタミン酸・ミリストイルグルタミン酸・ステアロイルグルタミン酸など最後にNa、K、TEAなどのアルファベットが付いています。
×:最も避けたい石油系界面活性剤成分
トリエタノールアミン・ラウリル硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸ナトリウム・ラルリル硫酸リタノール・ポリエチレングリコール・エデト塩酸など
「これからリバースケアを始めたい」と思っている人は、時間があれば、一度確かめた方がいいかもしれませんね。ただし、これはあくまで目安!
全てのシャンプーには、1種類の洗浄成分だけでできているものはほぼありません。ですから、○のついたアミノ酸系洗浄剤を中心に見て頂けるといいかも知れません。
敏感肌の人や成分にこだわりたい人は是非参考にして下さいね。
ヘアオイルは天然由来のオーガニックオイル
ヘアオイルをこれから購入する場合は、できるだけオーガニック成分をおすすめします。やはりこれも、肌や髪に優しいという点と、髪内部への浸透力が良いという点です。
自然の保湿作用やビタミン、抗酸化作用などがあり、本当の意味で髪を健康で艶やかにします。科学的に作られるオイルの成分は、毛穴を塞ぎ地肌がオイリーになりやすいので、シャンプーで洗ったときに、髪と地肌に残りやすく頭皮トラブルも起きる可能性があります。
とくに鉱物油(石油系)のシリコンオイルは、髪に栄養を送るわけではなく、艶や髪の通りを良くするだけのコート剤です。長期に使用してもダメージの改善にはならず、シャンプーを繰り返すことでより乾燥毛になっていきます。ノンシリコンシャンプーが人気なのがその理由の一つです。
○:天然由来のオーガニックオイル
ローズヒップ・ホホバオイル・アルガンオイル・ローズマリー・モロッカンオイル・サボテンオイル・ココナッツオイル・オリーブオイル・ラベンダーオイル・オレンジオイル・セサミオイルなど(ヘアケア用)
×:シリコンオイルの成分
ジメチコン・メチコン・クロスポリマー・シクロメチコン・シロキサンなど
リバースケアの頻度と注意点
リバースケアが上手にできように、やる回数など気を付けておくことがあります。その上で行ってくださいね。
リバースケアの頻度
デイリーケア(オイル無し)なら1日おきか、ダメージがひどい場合は毎日でも大丈夫です。オイルを使用する場合は、べた付いたりしないように週に1度か2度くらいです。
リバースケア注意点
・リバースケアの目的は髪の艶を復活させ、美髪にすることです。その効果を最大限に高めるためには、ブラッシングを丁寧に行い、オイルやトリートメントはムラなくしっかり付けましょう。
・オイルを付けた後にタオルを巻いておくことを忘れないでください。空気やエアコンに触れると浸透しづらくなります。
・オイルを含めたリバースケアは、頻繁に行うと髪がべた付いたり、ほこりが付きやすくなったり、シャンプーの時泡立ちが悪くなってしまいます。効果がなくなったと感じてから行って下さい。
リバースケアのまとめ
リバースケアの効果的な方法はいかがでしたか?いつもと同じシャンプー&トリートメントで、髪がツヤツヤに潤うなんて嬉しいですよね。
日頃のお手入れも楽になり、気分も上がりますね!
髪の毛で人の印象は変わり、人の扱いまで変わることもあります。洋服やメイクが良くても、髪が綺麗でないと美しくありません。
美意識をもって髪をケアするのが女子力の高い女性!シャンプーやオイルの成分にこだわると、多少コストはかかりますが、安いからとあれこれ買って無駄にするより、失敗なく良いものを選びたいですね。