何気なく毎日しているトリートメントだと思いますが、効果的な使い方はできていますか?本当にあなたに合っているでしょうか?トリートメントには、たくさんの有効成分が入っているのですが、髪質やダメージ度に合っていないと、あまり効果を感じることができないのです。
そこで、トリートメント効果の高い成分や使い方、人気のおすすめトリートメント5選をご紹介します。
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トリートメントは必要なの?
トリートメントの効果を見ていく前に、知っておくべきミニ知識があります。その方が、あなたの髪にとってピッタリのものが見つかると思うからです。
少しでも髪が乾燥していたり、まとまらなかったりするのであればトリートメントは必要になります。いろいろな角度からその必要性を見ていきましょう。すべて読んだ後には選び方が変わるかも知れません。
髪の毛というのは生きていると思っていますか?実は、皮膚とは違って死んでいるものなのです。髪が作られる工程は、食事でカラダの中に入った食べ物が消化され、吸収され、そのあと血液の老廃物となります。
食べた物の2割から3割ぐらいが老廃物となるそうですが、それらが髪や爪に送られ排出され、私たちのカラダの毒素をだしてくれているんですね。ニュースや映画の犯罪捜査で、「髪の毛から毒物が検出されました!」というのがそれです。
ですから、髪がダメージしたら自然治癒することはないので、トリートメントが必要というわけです。毎日のお手入れが行き届いてなかったり、合わないトリートメントを使っていたりしては、ますます痛みはひどくなるのでメンテナンスをしなければなりません。
- 紫外線やパーマ、カラー、ヘアアイロンなどで傷んだ髪の修復。
- 髪のきしみ、ごわつき、絡まりを軽減し髪の表面をコーティングする。
- 髪内部を作っている、タンパク質や水分、脂質を埋めて栄養を補給する。
- 艶や潤い、しなやかさを与え、髪を健康に保つ。
- シャンプーにより、失われた油分や水分を補う。
トリートメントのメリット&デメリット
トリートメントの目的以外には、気付かないうちにトリートメントがしてくれている役割もあります。また、ほんの少しですが、デメリットもあるので覚えておきましょう。
トリートメントのメリット
トリートメントのメリットは、手触りや見た目を良くしてくれることはもちろんですが、本当の意味での一番のメリットは、紫外線や自然放射能のダメージから髪を守ってくれることではないでしょうか。パーマやカラーなどは、自分の意志でやるかどうかを決めることができますが、自然が相手ではなかなか避けることはできません。
紫外線は髪を乾燥させパサパサにします。もう一つは、あまり知られていませんが、私たちは毎日少しずつ自然放射能を浴びています。それがどんな影響があるかというと、皮膚(唇や耳)カラダの臓器、髪の毛などの色を付けている、メラニン色素(色素細胞など)を攻撃して、ダメージだけでなく白髪を作る原因ともなっています。ですから、少しでもそれらの自然環境から髪を守ることは大切なことなのです。
トリートメントのデメリット
「トリートメントにデメリットなんてある!?」と思いがちですが、少しだけあります。トリートメントは、髪の中に栄養を閉じ込めるために、オイル成分や保湿系の成分などケミカルな油分が入っています。油分が頭皮についたままだと、それが常在菌のエサになり、菌が繁殖することで、皮膚が痒くなったり、肌荒れしたりすることがあります。とくに敏感肌の人は、アレルギーを起こしやすいので注意が必要です。トリートメントを洗い流す際に、どうしても地肌に付きやすいのでしっかりと流してあげましょう。
次はパーマやカラーをした直後の話です。美容室での施術後には、「今日はシャンプーしない方がいいですよ。」などといわれることがありますよね。あれは、薬剤を使うと髪はアルカリ性に傾いてしまい、じっくり時間をかけないと弱酸性に戻らないのが理由です。
薬剤が少しずつ揮発して弱酸性に戻るには、早くても1週間~2週間はかかります。そんな時に、トリートメントをたくさんつけると、逆効果になってしまうので、その期間は少量を付けるようにしてくださいね。
トリートメントの効果タイプ別の違い
オイルトリートメントは、丁寧に付けるだけで髪を艶の膜でコーティングしてくれるので、速攻でサラサラな髪にしたい人に有効です。シャンプー後、タオルドライをした後や日中の乾いた髪に付けることもできます。また、雨の日の湿気からも髪を守ります。ほとんどのオイルタイプは、日中にいつでも付けることができます。
- 髪1本1本をコーティングしてきしみをなくし、指通りをなめらかにする。
- 紫外線から髪をガードするUVケアになる。
- オイルでコーティングするのでドライヤーの熱からダメージを軽減する。
- 髪が潤い、艶やかな光沢がでる。
お肌に付ける美容液のようなもの。オイルタイプに比べると艶は少ないですが、こっくりとした質感なので、髪内部のダメージ修復と潤いを与える保湿効果があります。シャンプー後の髪に十分に馴染ませたら、流して毛先までしっかりとドライヤーで乾かしたほうが効果的です。
- クリームタイプなので重みがあり、まとまりが良いので髪全体が落ち着きます。
- 髪内部に栄養を与え、外的ダメージから髪を守ります。
- 保湿性が高いので乾燥毛やくせ毛で広がりやすい髪に合います。
このトリートメントは、アイロンやドライヤーの熱により反応し、効果が発揮されます。熱で有効成分を閉じ込めるので、ダメージした髪の隙間を埋めてくれる効果もあります。熱処理をするとトリートメントの成分がしっかりと張りつくので、キューティクルの表面が整い、艶やかなサラサラヘアに!シャンプー後のタオルドライした髪に馴染ませ、ドライヤーで乾かしその後、すばやくアイロンをかけてください。※アイロンをかけないタイプもあります。
- 熱でトリートメントの成分を閉じ込めるので効果が長時間持続する。
- キューティクルをコーティングするので、紫外線による髪の日焼けやカラーの色落ちを防ぐ効果がある。
- 指通りの良い感触になる。
トリートメントの成分
成分には大きく分けて、オーガニックなものとケミカルなものがあります。オーガニックなものは、ほとんどが植物オイルや植物エキスなど名前がわかりやすいので、ここでは効果が高いといわれているケミカルな成分をご紹介しておきます。
ヤシ油脂肪酸とベタインで作られている両性界面活性剤。低刺激で柔軟性があり、トリートメントの効果が高いといわれるものにはよく入っています。
動物や魚のコラーゲンを加工して、分子を細かくしたもの。髪や肌への浸透力が高いといわれています。
髪に浸透が良く、傷んで弱った髪を補修しハリやコシを与えます。乾燥や紫外線などの外的なダメージから髪を守ります。
動物の毛などを加工して作られたケラチンです。傷んだ髪内部のタンパク質と結合することで、しっかりとすき間を埋めるので、髪が太く元気になります。
シリコンの一種ではありますが、熱に強く保湿効果が高いことで知られています。仕上がりがなめらかな感触になります。
保湿力はヒアルロン酸2倍もあるといわれており、シャンプーや水に触れても比較的髪に残りやすいので、保湿力が持続しやすいです。
効果の高いトリートメントの人気のおすすめ5選
効果の高いトリートメントは少し値段が張りますが、妥協して購入しても効果がイマイチでは意味がありません。
贅沢な素材を使用し、ラグジュアリーな気分になれるトリートメントを厳選しました。一度は使って欲しいリッチなアイテムです。
特徴
ニューヨークのヘアスタイリストが長年研究し、原料に徹底的にこだわって作った天然植物由来のトリートメント。希少な天然植物を贅沢に使用しています。商品名はコンディショナーになっていますが、トリートメントとして十分な効果を発揮します。このほかにも、アウトバスタイプの集中トリートメントも多数あり、様々な髪のタイプに対応してるブランドです。
効果
保湿力、ダメージ補修に優れ、肌に優しく仕上がりは柔らかくしっとりとします。
成分
水、オレフィンスルホン酸、コカミドプロピルベタイン、デシルグルコシド、クエン酸、加水分解ダイズタンパク、アロエベラ、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、イランイランなどの数種類のハーブを使用。
価格
117ml:4212円(税込み)
特徴
アジュバンの「リ」シリーズは、泡立ち・粘度・香りにこだわり、しっとりとまとまりのある髪を作るのがコンセプト!そのため、たくさんの保湿成分を余すことなく使用しています。とくに、パーマやカラーなどの薬剤でダメージした髪を修復するために作られているシリーズのトリートメントです。
効果
髪の外側から内側までコンディションを整え、髪の素となるベースを作ります。弱酸性トリートメントで、傷んだ髪に潤いを与え、指通りをなめらかにします。トレハロースの保湿成分と、クレアチンのアミノ酸がパーマやカラーでダメージした髪を改善します。
成分
水、水添菜種油アルコール、グリセリン、ミスチリン、クレアチン、トレハロース、加水分解ケラチン、グルコース、フルクトース、ベルガモット果実油、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、ベヘナミドロプロピルジメチルアミン、メドウフォーム油など
価格
250g:3132円(税込み)
特徴
ダメージを修復するだけでなく、くせ毛や扱いにくい髪を落ち着かせ、髪質が変わったかのような素直な髪にするのが「ディシプリン」というシリーズのフォンダンフルイダリストです。しっとりとした質感でありながらも、弾力のある髪に仕上げます。優雅な大人の女性に合うスイートフローラルキスの香りです。
効果
髪の表面をなめらかに整え、絡みやもつれを防ぎながら、美しい仕上がりへ導くディケアトリートメントです。モルフォケラチンTMコンプレックスが、髪1本1本を修復します。
成分
モルフォケラチンTMコンプレックス、アルギニン、セリン、グルタミン酸、ヒドロキシプロピルトリモニウム、加水分解小麦タンパク、オレアミドオクタデカンジオール、ポリオクタニウム、アモジメチコンなど
価格
200g:3456円(税込み)
特徴
本格的なダメージケア用トリートメントで、髪を奥からケアし、毛先まで滑らかにします。
アルガンオイルや保湿成分アルガニアスピノサ核油が、ツヤ感のあるしっとりとした髪質に改善。ヘアスタイル自在な髪にしてくれます。こちらは、デイリーではなく集中ケアになります。週に1~2度使用するタイプ。
効果
傷んだ髪の補修し、しなやかにまとまり、弾力のある健康的な髪にします。
成分
水、セテアリルアルコール、塩化ベヘントリモニウム、グリセリン、アルガニアスピノサ核油、アルガンオイル、セラミド、ビタミンE、セチルエステルアモジメチコン、イソプロピルアルコールなど
価格
200g:4200円(税抜き)
特徴
髪と地肌に優しい植物由来の素材にこだわっているのがアヴェダの特徴。植物の毛髪補修成分を贅沢に使用し、オーガニック認定のイランイラン、マンダリン、ベルガモットなどの植物エッセンスを配合したアヴェダ独自の爽やかなアロマです。
効果
パーマやカラーのダメージを受けた髪の内部に、キノア種子エキス(タンパク質)が浸透し、集中的に補修します。
成分
水、セテアリルアルコール、ジメチコン、ステアルトリモニウムクロリド、ヘベントリモニウムクロリド、フェニルトリメチコン、グリセリン、ステアルアルコール、ヒマシ油、ホホバ種子油、ヘナミドプロピルトリモニウムサルファートなど
価格
150ml:4644円(税込み)
トリートメント効果のある使い方
最近話題のリバースケアを知っていますか?ヘアケアに敏感で美意識の高い女性は、すでにやっているかと思います。芸能人やモデルの間でも、やっている人が多いといわれています。
リバースケアのいいところは、まさにトリートメントの効果を最大限に発揮できるところ!髪のきしみやパサつき、ヘアアイロンなどで、傷んだ髪の艶を取り戻し、サラサラの指通りにします。手軽にできるのに、しなやかな美髪になれるのです。
あなたが今、使用しているシャンプー+トリートメント+ヘアオイルでできます。やり方は、シャンプーとトリートメントの順番を変えるだけだからとても簡単!
シャンプーの時濡れた髪の毛は、水分を含むと膨らんでキューティクルが開いています。そのせいで、髪内部のタンパク質や水分などの栄養は逃げてしまいます。ですから、濡れたままの髪につけてシャンプーするよりも、事前にトリートメントを付けることで、髪の摩擦を少なくして洗うことができるのです。
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STEP01ブラッシングはじめに、ブラッシングでほこりやニオイ、スタイリング剤を落とします。できれば目の粗いブラシで、頭皮と髪を傷つけないマッサージ効果のある物が最適です。
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STEP02ヘアオイルを付けるヘアオイルは乾いた髪にムラなく丁寧に付けます。(根元には付けないように)毛量にもよるので足りないと感じたらもう少しつけてください。一度コームなどで良くとかし、乾いたタオルにくるんで10分~15分程放置します。
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STEP03トリートメントを付けるトリートメントを手のひらにとり、STEP02と同様にコームでとかし、タオルにくるんで5~10分ほど置きます。
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STEP04強すぎないシャワーで流すいよいよバスルームへ。38度以下(人肌以下の温度)にし、指でとかすようにトリートメントを流します。2分くらい良く流しておくと程よくオイル成分が残ります。
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STEP05シャンプーをするシャンプーを手に取り、少し泡立ててから毛先から髪に付けていきます。指の腹を使って地肌をマッサージするように洗いましょう。
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STEP06洗い流すお湯で洗い流しますが、泡がしっかり流れるように入念に流しましょう。
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STEP07いつも通りにトリートメントを付ける最後にSTEP03で使用した同じトリートメントをもう一度付けます。
その後に流して終わりです。

トリートメント効果まとめ
トリートメントの効果の様々なことが分かりましたね。では最後に、トリートメントの効果をしっかりと出すために、使用法を簡単に確認しましょう。
1:トリートメントの油分が頭皮についてしまうと、皮膚が痒くなったり、肌荒れしたりすることがあります。とくに敏感肌の人は、アレルギーを起こしやすいので注意が必要です。トリートメントを洗い流す際に、どうしても地肌に付きやすいのでしっかりと流してあげましょう。
2:パーマやカラー後の髪は、薬の残留物が残っており、じっくり時間をかけないと髪は弱酸性に戻りません。そんなとき、トリートメントをたくさんつけてしまうと、残留物が揮発しないので、施術後1週間くらいは少量を付けるようにしてくださいね。
3:リバースケアで、トリートメントの効果を最大限に引き出しましょう。髪のきしみやパサつき、ヘアアイロンなどで、傷んだ髪の艶を取り戻し、サラサラの指通りにします。頻繁にやり過ぎると、べたつきがちな髪になり、汚れが付きやすくなってしまいます。週に1~2回が良いペースです。
トリートメントの効果は誰もが期待するものですよね。トリートメントが少しでも長持ちして、求める髪質になれるように、ぜひ参考にしてみてください。