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トリートメント・コンディショナー・リンス・ヘアパックの違いを徹底検証!どちらが先?

トリートメント・コンディショナー・リンス・ヘアパックの違い

トリートメント・コンディショナー・リンス・ヘアパックは、どれも似ているようで、違いを確かめるのは難しいですよね。
ですが、髪のダメージ度合によって使うものを選んだ方が断然!髪の手触りは良くなりますし、ダメージも軽減されます。

各メーカの成分によって、使う順番や定義も違いますが、それぞれの基本的な目的や効果、正しい使い方を知っていれば、迷わずに選ぶことができます。

髪の構造をしっかり理解

トリートメント ・コンディショナー ・リンス ・ヘアパックのどれを使用するかで、髪のどの部分に届いてくれるのかが気になりますよね!
例えば、指通りが悪く髪が引っかかる場合は、キューティクル(髪表面)が傷んでいる可能性があるので、リンスかコンディショナーを使う方が髪に合っているというようなことです。

髪は3層構造

髪は細いですが、造りはちょうど海苔巻きに似ています。海苔はキューティクル(毛小質)、ご飯はコルテックス(毛皮質)、具がメデュラ(毛髄質)になります。

キューティクル

髪の表面を保護している膜のような組織で、目には見えませんが膜が何層にも重なっていて、通常は5~6枚がタケノコのようにピッタリ重なっています。キューティクル層が厚い人は「太く健康な髪」、キューティクル層が薄い人は「細く傷みやすい」といえます。また、指通りが悪い、パサパサしている場合はキューティクルが損傷しているということになります。

コルテックス

髪の中心にあり、髪の毛の約9割を占めています。この中にタンパク質や水分、油分が詰まっています。それを「マクロフィブリル」「間充物質」といい、「メラニン色素」もこの中に入っているので、ここまでダメージしている場合は、コルテックス内の栄養分が減っているので、ダメージが深く、ツヤと潤いは無くなります。

メデュラ

髪の毛の核となり、太く健康な髪にはありますが、軟毛やハイダメージ毛にはないこともあります。もちろん産毛にもありません。メデュラがあると、パーマは掛かりやすく取れにくいですし、カラーの色持ちも良いといわれていますから、健康な髪ほどお洒落を楽しめるというわけです。

メデュラにまでダメージが進行している場合、キューティクルはめくれ上がり、コルテックスの内部がかなり流出しているはずなので、手触りはゴワゴワと硬くなるか、濡れた状態で髪を1本引っ張ると簡単に伸びきって切れてしまうほどの状態になります。

トリートメント・コンディショナー・リンス・ヘアパックの目的と効果

大まかに分けると、「リンスとコンディショナー」は、ほぼ目的や効果が同じものになります。「トリートメントとヘアパック」もそうです。ただ、ダメージがひどい場合には、普段のお手入れに加えて、集中トリートメントなどの週に1~2回程行うものもあるので一緒にご説明します。

どのタイプもキューティクルやある程度の(コルテックス外側)所までは、届きますが、コルテックス(内部)やメデュラの奥深くまで届くものではありません。潤いやツヤ感が出るのは、「成分の配合の量」と「質の良し悪し」で効果が違います。

美容室のトリートメントの浸透がいいのは、薬剤を使ってキューティクルの隙間から、トリートメントを浸透させる構造になっていて、その成分はサロンでしか扱えない、タンパク質やCMC、ケラチンなどといった髪本来の成分を疑似的に作ったものだからです。

ですから、ホームケアでは必要以上に付け過ぎたり、長い時間置いたりするよりも、適量を丁寧にしっかりと付けるやり方の方が効果は期待できます。

リンス・コンディショナーの目的と効果

目的

もともとは、髪の指通りを良くし静電気を予防するものとして作られています。また、キューティクルの痛みを予防し、紫外線や外部刺激から髪を守る役目もあります。
髪表面に吸着しやすい「界面活性剤」や「高級アルコール」に、「シリコーン」などのコーティング剤を使用されることがほとんどです。

効果

キューティクルの表面を保護膜のようにコーティングし、パサつきを抑えて髪の広がりをまとめます。指通りの良さが特徴です。

トリートメント・ヘアパック目的と効果

目的

髪内部に有効成分を浸透させ、髪のダメージを修復したり、髪質をコントロールしたりするような目的で作られています。最近のトリートメントとヘアパックは、リンスやコンディショナーの機能も同時に兼ね備えているので、ダメージを強く感じている場合は、初めからこれらを使用することをおすすめします。

効果

トリートメントとヘアパックは、リンスやコンディショナーと比べて、ダメージ補修や髪保護成分の配合量も高いので、潤いやしっとり感を得られやすいといえます。コルテックスとキューティクルを接着する部分や、コルテックスの一部に浸透し、失われた油分や水分を補修するともいわれています。

集中トリートメント目的と効果

目的

リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアパックだけでは補えない髪のダメージを修復したり、髪に栄養を与えたりする目的で作られています。ただ、毎日やってはいけないということは、コーティング剤や毛髪補修成分の配合量が多いと考えられます。頻繁に使用すると、べた付きが出たり乾きにくかったりということもあるので、説明書通りの使用をおすすめします。

効果

質の良い集中トリートメントには、美容室で使用する成分に似た「タンパク質」や「セラミド」「ケラチン」のようなものが配合される場合もあります。そのようなものには、トリートメントとヘアパック以上に、艶、潤い、しっとり感といった効果が期待できます。

アウトバストリートメント目的と効果

目的

アウトバスとは、洗い流すトリートメントとは違い、乾いた髪にも付けることができるトリートメントのことです。いつでも気になった時に使用できるので便利なもの。こちらも、指通りを良くしダメージを軽減します。
「シャンプー」➡「リンス・コンディショナー・トリートメント・ヘアパック」のどれか1つ➡「アウトバストリートメント」となります。

効果

毛先など部分使いができ、重ねて付けることで効果がもっと得られます。ドライヤーやアイロンの熱処理によってプロテクト効果も高まります。集中トリートメントまでは手が回らない時などに便利です。

トリートメント・コンディショナー・リンス・ヘアパックどっちを使えばいい?

リンス・コンディショナー

シャンプーとセットになっているのであれば、どちらでも構いません。メーカによっては、コンディショナーをトリートメントと同等の定義にしているものがあります。軽いダメージを感じている場合は、コンディショナーの方をおすすめします。

トリートメント・ヘアパック

こちらは、髪の内部補修の目的で作られています。イメージとしては傷んでスカスカになった髪の栄養を補充するという感じになります。美容室でのトリートメントをキープするために、「髪がパサついてきた。」と感じたら、リンスやコンディショナーの前に使用します。
※メーカによって順番は異なります。

集中トリートメント

こちらも、メーカによってはシャンプー後に付けるタイプ、トリートメントの後に付けるタイプがあります。どちらにせよ、毛髪補修成分が最も多く配合されています。トリートメント・コンディショナー・リンス・ヘアパックでは、手に負えないダメージを補います。

トリートメント・コンディショナー・リンス・ヘアパックの順番と使い方

基本的に、シャンプーとセットになっている物を使用する方が効果は高いといえます。セットで販売されているものは、シャンプー後の濡れた状態の髪に、帯電した「+イオン」(カチオン界面活性剤)と「-イオン」(シリコーンなどコーティング剤)が、くっ付くような構造になっています。ですから、これら全てが同じメーカのシャンプーで洗うとよりくっ付きやすいです。

もし、ダメージがひどく、リンスだけでは物足りない場合は、その「シャンプー&リンス」や「シャンプー&コンディショナー」と、同じシリーズのヘアパックやトリートメントなどを使用するのが基本になります。
※アウトバスタイプ以外、シャンプー後の濡れた髪に使用します。

リンス&コンディショナーの使い方

  • STEP01
    馴染ませる
    適量を手に取り、両掌に馴染ませたら、毛先から付けます。指と指の間に髪をはさみ数回梳かして馴染ませます。
  • STEP02
    伸ばす
    徐々に根元まで伸ばしましょう。
    ※地肌には付けないようにしてください。痒みやべたつきがでます。
  • STEP03
    すすぎ
    今度は根元から毛先に向かい指で梳かしながら、ヌルつきがなくなるまで流して、もういいかなと思ってからさらに10秒ほど流してください。

トリートメント&ヘアパック使い方

  • STEP01
    馴染ませる
    シャンプー後に良く水分を切ります。チューブならセミロングで2~3cm出して、両掌に馴染ませます。
  • STEP02
    付ける
    毛先やダメージの気になるところから付けます。そうすることで、根元のべたつきがありません。
  • STEP03
    とかす
    シャンプーブラシなどで、とかして全体に馴染ませます。
  • STEP04
    すすぎ
    流すときは、額の生え際から流すと毛先まで均等に行きわたります。

※メーカによりトリートメント塗布後に数分置く場合は、説明書通りの時間置くようにしましょう。長く置いても効果は変わらないのでまんべんなく付けるのがコツです。

集中トリートメントの使い方

集中トリートメントに関しては、メーカによって順番に違いがあります。ここでは、シャンプー➡トリートメント➡集中トリートメントの順番で説明します。

  • STEP01
    付ける
    普通のトリートメントを付けてから、その上に、集中トリートメントを重ね付けするタイプの場合は、シャンプー後しっかりタオルドライをした髪に行います。浸透を良くし、キューティクルを整えるために、コームで上から下に丁寧にとかしておきます。

    ※濡れた髪はあまり引っ張らないようにしましょう。髪が柔らかいのでキューティクルが伸びきって傷ついてしまいます。

  • STEP02
    馴染ませる
    その上から集中トリートメントを先にダメージが気になる部分に付け、徐々に全体に馴染ませます。
  • STEP03
    とかす
    付け終わった後に、またコームでとかし均等に塗布しましょう。さらに浸透力を良くするために、髪を小分けにし、根元から髪を軽く掴んで毛先まで優しく数回スルーします。これで均等に馴染みます。

アウトバストリートメントの使い方

アウトバスには、オイルやミスト、クリームタイプなどがあります。

  • STEP01
    タオルドライ
    基本は、シャンプー後しっかりタオルドライをした髪に行います。その後、全体に浸透を良くしキューティクルを整えるため、コームで上から下にとかしておきます。

    ※細い髪にはミストタイプ、普通毛でオイルタイプ、くせ毛で広がりやすい人やダメージが気になる人は、クリームタイプを付けた上にオイルを重ねてコーティングすると髪のまとまり感が増します。

  • STEP02
    とかす
    それぞれを付けたらまた、コームで上から下に優しく丁寧にとかしましょう。
  • STEP03
    ドライヤー
    ドライヤーで根元から毛先に向かい乾かしたら完了です。

トリートメント・コンディショナー・リンス・ヘアパックのまとめ

どの組み合わせが、自分に合っているか確認できたでしょうか?では、最後にもう一度復習しておきましょう。

  • リンスとコンディショナーはキューティクルの「保護膜」の役割
  • トリートメントとヘアパックは、「毛髪内部補修」(コルテックス)
  • 集中トリートメントは、さらに濃密な「毛髪内部補修」(ダメージを強く感じている人向き)

特にトリートメントやヘアパック、集中トリートメントは、潤いとしっとり感が増します。繰り返しますが、必要以上に長時間置いたり、週に1回とあるのに複数回やり過ぎたりしても効果はさほど変わりません。
べたつきが出て髪が重く感じてしまいます。髪が傷んでいると感じている場合は、週に1度か2度の集中ケアで美しい髪を維持しましょう。