お肌のアンチエイジングは、手間暇かけてお手入れする人が多いのに、頭皮のケアをする人は少ないですよね。頭皮のお手入れをサボっているとオデコがシワになりやすかったり、顔がたるんだりするんですよ!
女性の頭皮は、季節やホルモンバランスなどに左右され、乾燥することがよくあります。
放っておくと髪のヘアサイクルを乱し、抜け毛になったり、艶の無いパサパサな髪になったりもします。
ここでは、頭皮の乾燥の原因と予防法を詳しく知って老けないお肌を作りましょう。
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頭皮の乾燥の原因は?
乾燥の原因には、「シャンプーやコンディショナーが合わない。」や「シャンプー方法が間違っている。」などがあります。頭皮の乾燥をケアしていくには、まず、毎日使用しているものが、「あなたの頭皮にとって安心な物なのか?」を知る必要がありますので、乾燥の原因が、以下のどれかに該当するかどうかを見ていきましょう。
洗浄力の強いシャンプーの使用で頭皮が乾燥
「洗浄力が強い」というのは、泡立ちが良く脱脂力が強いシャンプーのことです。最近では、そのきしみを感じさせないために、保湿剤やコーティング剤が入っていることが多く、分かりにくくなっているので、きしまないからといって脱脂力が弱いわけではありません。
泡立ちが良いシャンプーは、ほとんど「高級アルコール系」や「アルキルベンゼン系」、「アルファオレフィン系」といった、石油系の【合成界面活性剤】を使用しています。これらは、髪と頭皮の水分と油分を必要以上に取り過ぎる、肌に刺激の多い界面活性剤です。使い続ければ、頭皮に潤いがなくなり、皮膚のバリア機能が失われることで、頭皮トラブルを起こしやすくします。
基本的に界面活性剤というのは、シャンプーを作る時になくてはならないものです。ですが、その中でも両性(安全な)の【両性界面活性剤】といわれる「アミノ酸系」や「ベタイン系」の名前が付いたシャンプーをなるべく使う方が、頭皮は乾燥しにくいといえます。
アルキル硫酸エステルナトリウム・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム・アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム・ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル・ラウリル硫酸ナトリウム・ラウレス硫酸・ラウレス硫酸アンモニウム・ポリオキシエチレン・オレフィンスルホン酸・コカミドDEA・パレス硫酸など
コンディショナーに含まれる添加物で頭皮が乾燥
コンディショナーやトリートメントには、頭皮の乾燥を引き起こす添加物が数十種類も入っています。
その成分すべてを気にして、シャンプー&トリートメントを選ぶ人は少ないと思いますが、頭皮の乾燥を引き起こす原因はその中にあります。
どれか一つでも、皮膚に反応して炎症を起こしたりすれば、皮膚炎やアレルギー、フケや痒みなどが出やすいからです。
パラペンは主に防腐剤として使われます。殺菌力が、防腐剤と比べて非常に強いので肌に刺激が強いもの。石油系界面活性剤と同じく頭皮を乾燥させます。とくに、敏感な肌質の人はアレルギーを起こしやすいといわれているので、注意が必要な物質です。
化学合成の保存料で抗菌剤としても使用され、食品や飲料水にも入っています。配合量によっては、敏感肌の人が稀に皮膚炎を起こす可能性があると指摘されています。
紫外線から髪と頭皮を守ってくれる効果は高いのですが、刺激が強いので、皮膚が弱く敏感な人の場合は、赤みや湿疹が出たりすることがあります。
多くのシャンプーや化粧品に使用されますが、ペンキやインクの着色剤にも
なるもので、皮膚炎や発がん性を指摘される面があります。
色素は日本では、赤色〇号や青色〇号など成分表記に記されていますが、いくつかの国では、ガンやアレルギーになる恐れがあるという理由から、使用が禁止されているものも多いことが解っています。微量であっても、安全性は絶対とは言い切れません。
デヒドロ酢酸・エデト酸・リン酸・トニック剤・ジメチコン・シリコーン・シクロヘキサシオキサン・ヒドロキシプロピルトリモニウム・合成着色料・EDTA-2Na・フェノキシエタノール・エチドロン酸・イソプロパノール・メチルイソチアゾリノン・ソルビン酸・クロルヘキシジンなど
まだまだ、たくさんありますが代表的なものをピップアップしています。
間違ったヘアケアで頭皮が乾燥
毎日何気なくやっているお手入れが、間違っていることで、頭皮が乾燥することも考えられます。
髪を乾かすとき、しっかりと乾かすのは良いことですが、あまり長時間かけていると頭皮は乾燥します。ある程度温度も高いので、できるだけ指を動かして髪の中に温風が入るようにし、ドライヤーは地肌から15cm~20cm程離して使用しましょう。
汗をかきやすい体質の人やスポーツをする人は、シャワーのついでに髪も洗いたくなるかとは思いますが、シャンプーは一日一回で十分です。毎日洗っていれば、大抵は匂うこともありませんし、洗いすぎは頭皮のバリア機能を壊しやすくするので注意が必要です。
熱いお湯が好きだからといって、シャンプー後の流しまで熱いお湯はあまり良くありません。頭皮も髪もパサパサになってしまいます。できれば、38度以下で、人肌くらいが適当な温度といえます。
紫外線による頭皮の乾燥
顔や腕以外は、紫外線をあまり気にしていない人も多いのですが、紫外線にはA波とB波があり、A波にはジワジワと皮膚の深いところまで届く強い波長があるというのです。
肌にはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった、皮膚に潤いを与える角質層がありますが、A波はそこまで届くので、シミやシワを作る原因といわれています。角質層には、髪を作っている毛母細胞があります。その部分が紫外線によってダメージを受け、水分を奪われると髪の成長にも悪影響が出ることになります。
B波は皮膚表面に直接あたるので痛みは感じませんが、軽いやけどのような状態になるので、頭皮は細胞が傷つけられ、炎症を起こし乾燥していきます。紫外線は頭皮だけでなく髪も乾燥させますので、ツヤや潤いを奪います。
頭皮の乾燥を予防するための具体的な方法
頭皮の乾燥を起している原因に心当たりがある場合は、それぞれの方法で早めにケアすることをおすすめします。
脱脂力の弱いシャンプーで髪を洗う
脱脂力が弱いということは、洗浄成分がナチュラルなものになります。「脱脂力が弱いシャンプー」といっても、全く泡立ちがないわけではありません。ほとんどは少し物足りない程度か、あまり泡立ちの悪さを感じないシャンプーもあります。
やはり、アミノ酸系シャンプーかベタイン系シャンプーがなりますが、アミノ酸系の方が比較的、ベタイン系より泡立ちやすいものが多いです。シャンプーの成分表記には、始めに「水」「エタノール」・・・などから始まり、次に洗浄成分が来ます。その初めの方に以下の成分が、複数入っているものは、頭皮を乾燥させずに洗うことができます。
コカミドプロピルベタイン、ラウロイルプロピルベタイン、ココイル加水分解ケラチン、ヤシ油脂肪酸、ラウロイル加水分解シルク、加水分解ダイズタンパク、加水分解コメタンパク、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク、ラウロイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、ラウロイルアラニン、ココイルアラニン
添加物の少ないコンディショナーを選ぶ
「無添加」という言葉を謳ったシャンプーが増えていますが、どの成分が無添加なのかも重要ポイントの一つになります。
「パラベン不使用」や「紫外線吸収剤不使用」以外にも、合成ポリマー、鉱物油、シリコン、酸化防止剤、増粘剤などを配合してないものを選ぶ方が、頭皮に対して優しいといえます。成分表記には以下のような名前で書かれています。
ステアルトリモニウムプロミド、セトリモニウムプロミド、ステアルトリモニウムクロリド、セテアリルアルコール、ジメチコン、ミスチリン酸イソプロピル、イソステアリルアルコール、アモジメチコン、ポリオクタニウム-10など
これらの成分の仲間は、数えきれないほど何種類もありますので、名前が似ているものは注意すると良いでしょう。
ヘアケアは正しい方法で!
シャワーのお湯の温度は38度以下にして、髪の毛から濡らしゆっくり頭皮に届くようにしましょう。
シャンプー剤は意外に刺激が強いので、地肌にダイレクトに付けずに、一度手の平に取り軽く泡立ててから全体に染みこませてください。
洗うときは爪を立てたりせず、指の腹で優しくマッサージ洗いをします。
基本の動きは、必ず髪の毛の流れ(根元から毛先の方向)に沿って、風を送ります。そうすることで、髪表面のキューティクルが整います。
- まず始めは、髪の密度が濃い根元を素早く乾かします。5本の指をフルに使い、根元を浮かせ、ドライヤーの風を入れるようにすると短時間で乾きます。毛先から始めてしまうと、すぐ乾いてしまうのでオーバードライ(乾かし過ぎ)になるからです。
- 襟足部分、耳の後ろなどは乾きにくいので、根元とともに意識して乾かします。
- その後は、髪の毛の流れ(根元から毛先の方向)に沿って、風を送りましょう。
これで、普段より少しは早く乾くかと思います。乾かし方ひとつとっても髪のコンデションや見た目の艶が良くなることがあります。
※前髪が短い人は、すぐ乾いてクセが付きやすいので、一番初めに乾かしましょう。
紫外線対策
1年で4月~6月の時期は、一番紫外線が強いといわれますが、実際に良く晴れた日の屋外では、直接当たる太陽光よりも、地面に反射した「散乱光」の方が直射日光より1.5倍ほど紫外線が強いといわれています。
UVカットの帽子やサングラス、日傘、日焼け止めなどこまめに塗ることが大切になります。
外にいる時間が長い人には、UVカットの頭皮用プロテクトスプレーがあり、全身に使用できるものも出ていますので、出かける前に付けて頭皮の乾燥から皮膚を守りましょう。
頭皮を保湿する方法
化粧水・スプレー・美容液などを時々使用することで、頭皮の乾燥を防ぎ、清潔に保つことができます。それぞれのタイプを幾つかご紹介します。
頭皮の乾燥を防ぐ化粧水
本体価格 | 2000円(税抜き)/150ml |
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ローズマリー葉エキスやカミツレ花エキス、ビルベリー葉エキスなど17種類の植物エキスを配合し、自然の効能で頭皮に優しいオーガニック系の要素を多く含む化粧水です。年齢による髪の衰えを改善し、べたつきも無く爽快感のある使用感です。
本体価格 | 1404円(税込み)/120ml |
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弱酸性・無香料・無着色・メントール無配合で、アレルギーテスト済み
の化粧水。敏感な頭皮の保湿ケアをし、フケや痒み、カサツキを改善します。ユーカリエキスは皮膚のセラミド機能を持っており、頭皮を潤します。
頭皮の乾燥を防ぐミストタイプ
本体価格 | 1680円/120ml |
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頭皮と髪を潤いで満たし、乾燥だけでなくフケや痒みが気になる人にも使用することができます。美容液成分のリビジュア配合でしっとりとした仕上りです。その他の保湿成分には、カミツレエキスとティーツリー葉油を使用し、殺菌作用もあるので髪と頭皮を清潔に保ちます。
頭皮の乾燥を防ぐ美容液
本体価格 | 2800円(税込み)/59ml |
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硬くなった頭皮を柔らかく保湿してくれる美容液。べたつきは無くミントの香りで、サッパリとした使用感になります。濃密なジェルなので、頭皮に潤いを与えながら、紫外線などの刺激からも髪を守ります。
本体価格 | 4320円(税込み)/60ml |
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ヒアルロン酸コンプレックスを配合した頭皮用の美容液。高い保湿効果で、乾燥による肌荒れや頭皮のトラブルを防ぎます。浸透力の高さから、バリア機能の整った頭皮を育てます。
頭皮の乾燥まとめ
シャンプーやコンディショナーは、使いきるまでに1か月~2ヵ月、大きいボトルならそれ以上になります。酸化を防止するためには、保存料として添加物を配合し、3か月以上品質を維持するように製造されているのが現状です。
ですが、頭皮を乾燥させないためには、できるだけ科学的な成分を排除したものを選ぶことになりますので、購入時には、成分表記の配合量を気にしてください。はじめの表記順から配合が多いものになります。
先頭の数種類が、安全な成分なら、頭皮の乾燥を防ぐ可能性は高くなります。あとは、紫外線対策と正しいシャンプー方法を守って、頭皮の乾燥を改善しましょう。